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  • 執筆者の写真店長A

足漕ぎカヤックとは?種類や魅力、カヤックの選び方を解説

更新日:9月3日


足漕ぎカヤックシーラスは初心者にもオススメ

カヤックの種類のひとつに、「足漕ぎカヤック」というものがあります。名前のとおり、足でペダルを漕ぐことで推進力を得られる仕組みのものですが、「手で漕ぐカヤックとの違いはあるの?」「どんな場面で足漕ぎカヤックを使うの?」などの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

足漕ぎカヤックは、主に広い湖や海などで釣りをするときに用いるカヤックです。手漕ぎのカヤックと比較した場合、小回りは効かない一方、その場にとどまる定点保持がしやすく、また移動で腕の持久力を消費しないので釣りに集中できる、などのメリットがあります。

この記事では、足漕ぎカヤックの種類や魅力、選び方について解説します。使用の際に気をつけるべきポイントも記載しているので、ぜひ参考にしてください。


目次

足漕ぎカヤックとは

足漕ぎカヤックの種類

フィンタイプ

プロペラタイプ

足漕ぎカヤックの魅力

安定した推進力

足を使うことによるスピード感

操作の簡単さ

体力を消費しない利便性

両手の自由度の高さ

足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの違い

推進力

操作性

移動速度

重量

使用する目的

使用するフィールド

価格

足漕ぎカヤックの選び方

カヤックの種類

デッキ上の広さ・ロッドホルダーの数

最大積載量

持ち運びと保管がしやすいサイズと重量

修理・交換部品やアフターサービスの有無

価格

足漕ぎカヤックを使うときの注意点

フラッグを必ず立てる

波や風、気温などを事前に確認する

ライフジャケットを必ず着用する

重心はカヤックの中心に置く

再乗艇の練習をしておく

絶対に無理をしない

足漕ぎカヤックに必要なグッズ

必ず用意するグッズ

あると便利なグッズ

まとめ


足漕ぎカヤックとは

足漕ぎカヤックとは、足で推進力を得るタイプのカヤックです。カヤックの中にペダルが取り付けられていて、漕ぐとフィンやプロペラが動いて動力源となる仕組みです。一般的な手漕ぎのカヤックはパドルを漕ぐことで前進や後退、方向転換を行いますが、波をかくのは腕力を必要とします。足のほうが力は強いので、比較的疲れにくいのが足漕ぎカヤックの特徴です。

その性質上、長距離の移動が必要な、海や大きな湖での使用に適しています。次の項目では、足漕ぎカヤックの種類や魅力について詳しく解説していきます。


足漕ぎカヤックの種類

足漕ぎカヤックは、大きく以下の2つの種類に分けられます。

フィンタイプ

● プロペラタイプ


それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、実際に使用することを想定して最適なものを選べるようにしておきましょう。


フィンタイプ

フィン式カヤックの例

フィンタイプは、船底に付属しているフィンを動かすことで水面を移動する仕組みのカヤックです。ペダルを漕ぐとフィンが駆動し、水面を移動できます。


フィンタイプの特徴は以下のとおりです。

漕ぐのを休んでも減速しにくい

メンテナンスしやすい

脱着が容易

後進できる機種はごく一部


フィンタイプは、波の抵抗を受けにくいように設計されています。そのため、小さな力でも簡単に進めます。自転車のような回転運動ではなく、往復運動の漕ぎ方なので、人によっては一度進みだすとそのあとは楽に進めるので、自転車のような推進力をイメージするとわかりやすいでしょう。体力面に不安がある方でも、長距離・長時間の乗艇が可能です。さらにプロペラタイプよりもスピードを出しやすく、海や湖など、広い場所で釣りを楽しむのにも効果的です。


一方でデメリットとして、後進できないタイプがほとんどであることや、故障した際の修理が高額になる等が挙げられます。また後進ができる一部機種は50万円台と、初期費用がかなりかかってしまうのも悩ましいポイントです。


プロペラタイプ

プロペラ式カヤックの例

プロペラタイプは、自転車のようにペダルを漕いで回転させるとプロペラが回転し、推進力を得る仕組みのカヤックです。


プロペラタイプの特徴

● 後進が楽。

● 比較的安価

● 本体が重い

● 場所を取る


プロペラタイプの大きな特徴は、簡単に後進できることです。特別な操作は必要なく、ただ逆向きに漕げばすぐに後進できることは、フィンタイプにはないメリットのひとつです。岸壁や消波ブロック、他のカヤックと接近しすぎたときに、すぐに離れられますし、

また、プロペラタイプはフィンタイプよりも比較的価格が安いのも魅力的です。HorizonWalkerのCirrusも含み、多くのメーカー、販売店が製品を展開しており、価格相場としては20万円ほどです。費用を抑えたい人にもおすすめです。

小回りや価格面で優れている一方で、ドライブユニット本体が重いことや、構造上嵩張ってしまい、クルマに積むにもスペースを取る等のデメリットがあります。


足漕ぎカヤックの種類は、「フィンタイプ」と「プロペラタイプ」があります。メリットデメリットをよく理解し、自分のスタイルに合った選択をしましょう。


足漕ぎカヤックの魅力

パドルタイプのフィッシングカヤック

足漕ぎカヤックは、手漕ぎカヤックとはまた異なる魅力を持っています。


足漕ぎカヤックの魅力は、以下のとおりです。

● 安定した推進力

● 足を使うことによるスピード感

● 操作の簡単さ

● 体力を消費しない利便性

● 両手の自由度の高さ


それぞれの魅力について、ひとつずつ解説します。「足漕ぎカヤックに乗ってみたい!」と思っていただければ幸いです。


安定した推進力

足漕ぎカヤックの魅力は、安定した推進力を得られることです。主な動力源はフィンもしくはプロペラであり、常に水中に浸かっています。手漕ぎカヤックだと風の強い日や雨が降っている時は操作がしづらく、推進力を得るのが難しいことが欠点です。その点、足漕ぎカヤックであればペダルを漕ぐだけで推進力を得られるので、簡単に進むことができるのです。また足漕ぎカヤックは波の影響を受けにくいように設計されているので、移動もスムーズです。

風を感じながら波の上を移動する感覚は、なんともいえない気持ちよさがあります。晴れていて風も穏やかな日に行うカヤックフィッシングを、ぜひ一度体験してみてください。


足を使うことによるスピード感

足漕ぎカヤックは、手漕ぎカヤックよりも出せるスピードが速いです。操作には足を使うので、手でパドルを漕ぐよりも力が伝わりやすい性質上、スピードを出せることが特徴です。速く進める分、遠くまで短い時間で移動することができます。帰りも速く帰れるので、ストレスなく釣りを楽しめるでしょう。

釣りで使う際は、気になるポイントまで素早く移動できることが大きなメリットになります。「あそこにナブラが見えたから早く行かないと!」と慌ててパドルにもちかえて漕ぐ必要もなく、すいすい移動できるのは足漕ぎカヤックならでは特徴です。


操作の簡単さ

意外と見落としがちな足漕ぎカヤックの魅力として、「操作が簡単」ということが挙げられます。足元のペダルを漕ぐことで前に進み、手元のラダー(舵)を操作することで方向転換が可能です。

手漕ぎの場合はパドルを使って前進と方向転換を行いますが、波をかくのにもコツが必要です。パドリングはカヤックの面白い要素でもありますが、釣りだけを純粋に楽しみたい方には、パドリングの練習をしている工程をもどかしく感じるかもしれません。

難しい操作を必要とせず、初心者でもすぐに移動と方向転換ができることは、足漕ぎカヤック特有の魅力といえるでしょう。ただし、熟練のパドラーと競争すれば、同じぐらいの大きさであればパドルカヤックの方が速く、小回りも効きます。足漕ぎであるとは言え、最低限のパドリングスキル習得は必須です。


体力を消費しない利便性

足漕ぎカヤックは、比較的体力を使いません。船体の設計は波の抵抗を受けにくく、また動力源も水中にあるため、小さな力でも簡単に水面を移動できます。人間の体は手よりも足のほうが筋肉は大きく、力強く動かせるようになっています。そのため、手漕ぎのカヤックよりもパワフルに、かつ疲れずに移動できるのです。

長距離・長時間の移動に使用したい時も足漕ぎカヤックはおすすめです。体力に自信のない方でも、気軽に始められるでしょう。とはいえ、無理は禁物です。


両手の自由度の高さ

足漕ぎカヤック操作ではほとんど手を使わない(ラダーによる方向転換の時くらい)ので、フリーに両手を使えます。スマートフォンを操作したり、飲み物を飲んだり、ルアーを変えたり・・・等を、漕ぎながらできます。

両手を使えることの快適さは、常にパドルを持っていなければならない手漕ぎカヤックの比ではありません。もちろん釣りでは手が塞がる場面も多いので、完全に両手が自由になる状態は少ないでしょう。それでも両手を使える快適さは、無視できない大きなメリットとなります。


足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの違い

日本で唯一の足漕ぎカヤック製造工場

足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックは、主に操作の仕方が違います。「ほかにどんな違いがあるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。


足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの違いを大まかにまとめたので、見比べてみてください。


足漕ぎカヤック

手漕ぎカヤック

推進力

フィン/プロペラ

​パドル

​移動速度(初心者)

速い

遅い

​重量

30kg〜50kg

​15kg〜40kg

​操作性

初心者でも簡単

習得が必要

​使用する目的

釣りに集中したい

スポーツとしても楽しみたい

使用するフィールド

浅い池、沼には不向き

オールラウンド

​価格

15万円〜

10万円〜


推進力

足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの代表的な違いは、推進力です。

それぞれ、以下の推進力を使っています。


足漕ぎカヤックの推進力:フィン、プロペラ

手漕ぎカヤックの推進力:パドル


足漕ぎカヤックでは、フィンやプロペラが主な動力源となります。これらは船底に取り付けられているので、乗船中は常に水中に浸かっている状態です。天候が悪くても水中で推進力を得られるので、余分な力を使わずに進めます。

一方の手漕ぎカヤックでは、パドルを使って推進力を得る形で水面を移動できます。雨や風が強いと波が大きく、しかも釣りで酷使する手の力を使わなくてはならないので、疲れやすいというデメリットがあります。


操作性

操作性に関する違いも、足漕ぎ式と手漕ぎ式で明確な違いがあります。どちらも操作自体に難しいところはありませんが、手漕ぎカヤックはパドルテクニックが必要です。とくに手漕ぎカヤックは川下りのようなレジャーとして使われることが多いため、テクニック的な部分が大部分を占めています。

足漕ぎカヤックはペダルを漕ぐだけで進み、方向転換もラダーを調整するだけでよいので、高度なテクニックは必要ありません。最低限のパドリング練習が不要なわけではありませんが、操作が簡単だとわかれば、足漕ぎカヤックを始めるハードルも下がったのではないでしょうか。


移動速度

移動速度にも、足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの間で違いがあります。基本的には、足漕ぎカヤックの方が手漕ぎカヤックよりも速く進めます。手漕ぎのカヤックでスピードを出すためにはパドリング技術の向上が必須です。足漕ぎカヤックは足の筋力を使う分、手よりも大きな力が伝わります。船の設計自体も波の抵抗を受けにくいようにできているので、初心者でもスイスイと進めます。

とはいえ、フィールドによっては手漕ぎカヤックでもスピードが出せます。川下りの流れに乗れば、かなりスピードを出せるでしょう。これはスピードの違いというより、足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの使用目的の違いによるもの、といった方が正しいでしょう。

広いフィールドで素早く移動するなら、足漕ぎカヤックのほうが速く進めます。


重量

足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックでは、本体の重量も異なります。


それぞれの重量は、おおよそ以下のとおりです。


足漕ぎカヤックの重量:30kg〜50kg

手漕ぎカヤックの重量:15kg〜40kg


足漕ぎカヤックの方が重く、手漕ぎカヤックは比較的軽いことがわかります。船体が重いと、その分持ち運びが大変になります。船体も大きく、保管場所をあらかじめ考えておかないと、買った後に困るかもしれません。

また大きなカヤックは車に積載して運ぶことが主な運搬方法ですが、車やキャリアの積載量を超えないように気をつける必要があります。

使用する目的

足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックは、使用する目的も異なります。足漕ぎカヤックは主に釣りで、手漕ぎカヤックは操縦を楽しむために使用します。釣りのためにカヤックを用意したい方は足漕ぎ式のものを、釣りだけでなくレジャースポーツとして楽しみたい方は手漕ぎ式のものを用意しましょう。


使用するフィールド

使用するフィールドの違いも、意識しておくべき違いのひとつです。


足漕ぎカヤックはプロペラやフィンのような推進装置が下に向かって伸びているため、浅い池や沼・・・海でも、波打ち際の浅い場所で操作を誤ると破損する恐れがあります。


手漕ぎカヤックは水深による制約を受けませんが、広い水域で遊ぶならパドリングスキルの習得が必須です。


適切なフィールドで使用しないと、思うように操作できないばかりか、転覆の危険性も伴います。足漕ぎカヤックは広い場所で、手漕ぎカヤックは小さい場所で(自信がない間は)、と覚えておきましょう。


価格

価格の違いも、足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックの大きな違いです。


それぞれの価格相場は、以下のとおりです。


足漕ぎカヤックの価格の相場:30万円〜

手漕ぎカヤックの価格の相場:10万円〜


一般的に、足漕ぎカヤックの方が手漕ぎカヤックよりも高価です。足漕ぎカヤックは本体の他に装備する道具も多いので、必要となる費用がかさんでしまいます。手漕ぎカヤックの場合、装備自体はそれほど多くなく、本体価格も安いので、購入自体はしやすいでしょう。しかし足漕ぎカヤックと手漕ぎカヤックでは、用途や最適なフィールドが明確に異なります。そのため、たとえば「海釣りでカヤックを使いたいけど、高いから10ftぐらいの手漕ぎにしよう」という安易な決め方は避けるべきです。


また足漕ぎカヤックは、フィンタイプとプロペラタイプの2種類に分別されます。種類によっても価格は変動し、安いものだと10数万円で手に入る場合もあります。価格の違いをしっかり把握して、予算と相談しながら購入を検討するとよいでしょう。


足漕ぎカヤックの選び方

ここまで、足漕ぎカヤックの特徴や魅力、手漕ぎカヤックとの違いについて解説してきました。「具体的にどうやって選べばいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。


この項目では、足漕ぎカヤックの選び方について解説していきます。購入後に後悔しないためにも、正しい選び方を知っておきましょう。


足漕ぎカヤックの選び方は、以下のとおりです。

● カヤックの種類

● 価格

デッキの広さ・ロッドホルダーの数

● 最大積載量

● 持ち運びと保管がしやすいサイズと重量

修理・交換部品やアフターサービスの有無


カヤックの種類

まず考えるのは、カヤックの種類です。


足漕ぎカヤックには、以下の2種類があります。

● フィンタイプ

● プロペラタイプ


大きな違いは、動力源がフィンなのか、プロペラなのか、という部分です。フィンタイプは長距離を漕ぐ際の平均速度が速く、疲れにくいというメリットがあります。反面、後進ができるのは一部の機種に限られ、価格も高価なものが多いです。

プロペラタイプはフィンタイプの反対で、本体重量が重く場所を取る点はデメリットですが、特別な操作なく後進できることや価格の安さが魅力的です。


どちらがよいかは、予算は使用するフィールドの性質によって決めるとよいでしょう。基本的には、以下のように決めるのがおすすめです。

● 長時間の移動を考えている人、乗り心地にこだわりたい人→フィンタイプ

前後進の切り替え・・・「足返しの良さ」、費用を抑えたい人→プロペラタイプ


デッキ上の広さ・ロッドホルダーの数

デッキ上の広さやロッドホルダーの数も、足漕ぎカヤックを選ぶときの重要項目です。狭いデッキ上では、両手の自由さが失われてしまいます。道具を置くスペースも限られるので、必要な釣り道具を持っていけないかもしれません。十分なスペースの有無は、よく確認しておくべきポイントです。

また、釣り目的のカヤック選びはロッドホルダーの数も意識しておきましょう。ジギング用、タイラバ用、トップ用・・・・数種類のロッドを持っていくためには、保管できるスペースが必要です。ロッドホルダーの数が多ければ、使用できる釣竿の種類も多くなるので、効率よく釣りを楽しめます。


最大積載量

広さやロッドホルダーの数はもちろん、最大積載量も購入前に確認しておきましょう。過積載となってしまうと、移動に必要な力が多くなることに加え、バランスの保持も難しくなります。転覆のリスクも高まるので、積載量の限界を超えないようにしなくてはなりません。

釣りに使う道具は竿やクーラーボックス、さらに使用者の体重、飲食物などを載せる必要があります。カヤックに載せるものの総重量を把握して、適正積載量を守りましょう。最大積載量は、カヤックのモデルによって異なります。たくさん積みたいからといって最大積載量が高いものを選んでしまうと、持ち運びが大変になってしまうかもしれません。


持ち運びと保管がしやすいサイズと重量

カヤックの持ち運びや保管についても考えておく必要があります。とくに気にするべきは、サイズと重量です。カヤック自体のサイズが大きいと、保管に場所を取らなくてはなりません。また大きさに伴って重量も大きくなるので、持ち運び・カートップで苦労する可能性もあります。

とくに重たいものは40kg以上もの重量があるので、車に積む際に苦労します。重いカヤックを選ぶときは、カヤックを持ち上げるカヤックリフトや、カヤックの持ち運びを助けるカヤックカートなどのアイテムも一緒に用意しておくのがおすすめです。


修理・交換部品やアフターサービスの有無

足漕ぎカヤックを長く使うには、メンテナンスを丁寧に行っていくことが大切です。しかし入念なメンテナンスを行ったとしても、交換しなくてはならないパーツもあります。このような交換が必要で、あとで取り換えるパーツのことを「修理・交換部品」といいます。

カヤックを購入する際は、修理・交換部品もそこで販売されているのか、確認しておきましょう。修理・交換部品が見つからないと、壊れてしまったときに交換ができません。古いパーツを使い続けていると、思わぬ事故の原因となってしまいます。

また初心者の場合は、アフターサービスがあるのかも確認しておきましょう。アフターサービスとは、本体やドライブユニットの故障の際に、修理や交換を行ってくれる保証のことです。大抵の場合は保証を受けられる条件が設定されているので、購入時に確認しておくことが大切です。HorizonWalkerでは、艇本体に5年、ドライブユニットに1年の保証期間を設けています。


価格

価格が予算内かどうかも重要なポイントです。カヤックの価格帯は安いもので10数万円、高いもので60万円以上とかなり幅があります。

基本的には装備されているドライブや装備の質によって価格が変動しますが、高ければ高性能、というわけではありません。

手軽な価格のものでも十分に楽しめるモデルは数多く存在するので、使用目的や使用する場所などの条件によって最適なものを選ぶようにしましょう。


足漕ぎカヤックを使うときの注意点

足漕ぎカヤックは釣りを楽しめる乗り物ですが、正しく使わないと危険です。使用するときの注意点を把握して、安全な使用を心がけましょう。


足漕ぎカヤックを使うときの注意点は以下のとおりです。

フラッグを必ず立てる

● 波や風、気温などを事前に確認する

ライフジャケットを必ず着用する

● 重心はカヤックの中心に置く

● 最乗艇の練習をしておく

● 最大積載量を守る

● 絶対に無理をしない


フラッグを必ず立てる

足漕ぎカヤックを使って海に出る時は、必ずフラッグを立ててください。とくに大きな港の近くでは、貨物船、漁船、フェリーの出入りが多くあります。相手側に自分のカヤックが見えているとは限らないので、自分の存在を周囲に伝える配慮を忘れないようにしましょう。自分の身を守るためにも、フラッグの使用はマストです。


波や風、気温などを事前に確認する

カヤックに乗る時は、波や風、気温などを事前に確認しておきましょう。波が高いときは、カヤックに適した状態ではありません。カヤックの魅力は悪条件でも安定した推進力を得られることですが、過信は禁物です。

また、波が穏やかでも、潮の流れが早いときは要注意です。波に流されると川下り波のスピードが出てしまい、操作が難しくなります。風が強い時は波も高くなる傾向があるので、さまざまな条件から安全に出艇できるかを確かめておきましょう。


ライフジャケットを必ず着用する

カヤックに乗るときは、ライフジャケットを必ず着用してください。万が一落水してしまったときの生存率が段違いです。

ただし、ライフジャケットだった何でも良いというわけではなく、カヤックに向いている、パドリングに向いている、再乗艇を妨げない・・・そんなライフジャケットを選ぶ必要があります。また膨張式のライフジャケットは、濡れて作動するタイプですと不用意に作動してしまいますし、ヒモを引くタイプですと熱中症等で気を失ったときに作動できません。さらに、一度作動させると、再乗艇する際の妨げになり、再乗艇できたとしても漕ぐ妨げになってしまいます。


重心はカヤックの中心に置く

転覆防止のためには、重心をカヤックの中心に置いておくことが大切です。とくにクーラーボックスを背後に置いている場合など、体を捻って後ろを振り向くと重心が安定しません。

とはいえ、基本的に足漕ぎカヤックのバランスは安定しています。よほど重心を偏らせなければ、滅多に転覆することはないでしょう。それでも練習は必要なので、重心を安定させるコツを掴んでから実践に移るようにしてください。


再乗艇の練習をしておく

万が一転覆してしまったときに備えて、再乗艇の練習をしておきましょう。もちろん転覆しないようにすることが一番ですが、「もしも」のときを想定しておくことも大切です。


カヤックの再乗艇は、以下のように行います。

● 転覆したカヤックを元に戻す

● 上半身をカヤックに乗せる

● カヤックに乗る


https://www.youtube.com/watch?v=LEh6cUsW92U&t=86s

再乗艇の動画


言葉だけだと、イメージしづらいでしょう。動画でも再乗艇のイメージを掴むことはできますが、現場で練習するのがもっともおすすめです。水中でカヤックに乗り込む感覚を掴んで、もしものときに備えましょう。


絶対に無理をしない

カヤックに乗るときにもっとも大切なことは、絶対に無理をしないことです。初心者のうちは、自分の力量がわからずに無謀な出艇をしてしまいがちです。力量に見合わない挑戦は、海難事故を招く原因となりかねません。

カヤックで海に出る場合は、自分の力量を過信せず、安全を最優先に考えましょう。待ちに待った休日、予報も潮もよさそうだ!!友達と予定も合って、片道3時間運転してようやくフィールドに到着してみたら、予報に反して波や風が悪い、ライフジャケット、フラッグを忘れた・・・諦めきれない気持ちはよく分かりますが、撤退する勇気が大切です。楽しさだけでなく、カヤックの危険性についてもよく理解しておくことは、カヤックアングラー上級者になる第一歩です。


足漕ぎカヤックに必要なグッズ

足漕ぎカヤック関連グッズは、必ず用意すべきグッズとあったほうがよいグッズに分けられます。安全に、かつ快適にカヤックフィッシングを楽しむためにも、必要なグッズを準備しておきましょう。


必ず用意するグッズ

足漕ぎカヤックで必ず用意しておくべきグッズは、以下のとおりです。

● ライフジャケット(ホイッスル付き)

● パドル(予備)

● フラッグ

● リーシュコード


ライフジャケットは、万が一転覆してしまったときのために必要です。また、足漕ぎカヤックを使用している場合でも、パドルは用意しておきましょう。推進装置が壊れてしまった場合にパドルを使って岸に戻るためです。

フラッグやホイッスルは、周囲にいる人に自分の存在を知らせるために使います。ヨットや水上バイクが接近したときに、フラッグやホイッスルの音で気づかせることに効果的です。水上で遭難したときにも、ホイッスルを鳴らせば見つけてもらえる確率は高まります。

リーシュコードは、装備の落下を防ぐためのアイテムです。釣り道具は数多くあるので、スペースの確保にも効果的です。ただし、何から何までリーシュを付けていると取り回しが悪くなることはもちろん、再乗艇の際に自分の体と絡まって、溺れる原因にもなりかねないので、最小限にしましょう。


あると便利なグッズ

以下のものは必須ではありませんが、持っておくと便利なアイテムです。余裕があれば準備しておくと、より快適にカヤックフィッシングを楽しめます。


● 魚群探知機

● 偏光グラス

● 防水ケース

● ロッドホルダー

● スペアのフィン(フィンタイプの場合)

● ランディングネット


魚群探知機や偏光グラス、ランディングネットは釣りの効率を上げるためのグッズです。なくても困るものではありませんが、存分に釣りを楽しむなら用意しておくのもおすすめです。

またスマートフォンを使うなら、防水ケースを活用しましょう。


まとめ

足漕ぎカヤックは、手漕ぎカヤックよりも安定した推進力を得られ得ることが魅力的です。「フィンタイプ」と「プロペラタイプ」の2種類があり、それぞれ得意とするフィールドが異なります。


足漕ぎカヤックの選び方としては、以下のポイントを意識しておきましょう。

● カヤックの種類

● 価格

● デッキ上の広さ・ロッドホルダーの数

● 最大積載量

● 持ち運びと保管がしやすいサイズと重量

● 修理・交換部品やアフターサービスの有無


足漕ぎカヤックは釣りで使用するのに適していますが、海に出る場合には安全性を十分に確保しておくことが大切です。安全で快適なカヤックフィッシングを楽しむためにも、足漕ぎカヤックの最適な選び方と注意点を理解しておきましょう。

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